状況
Bさんにはお子さんが4名おり、お互いに仲が悪いとのことでした。旦那様は数年前にお亡くなりなっています。
不動産と、預貯金や株式を多数、財産として持っていらっしゃいましたので、自分が亡くなったあとに、兄弟が揉めないか心配をされていました。
Bさんの希望としては、お近くにいて日ごろから面倒をみてくれている次男さんに財産の多くを相続したいと考えていらっしゃいました。
司法書士の提案＆お手伝い
当事務所からは、遺留分に配慮した遺言書の作成をご提案しました。また、遺言執行者として、専門家がサポートに入ることを提案いたしました。
遺言の内容は以下のとおりで、法的な安全性の高い公正証書遺言としました。
・次男さんに不動産と預貯金をメインに相続する
・その他のご兄弟には金銭を遺留分対策として相続する
・株式については換価処分する
また、Bさんの相続における「想い」をつたえるためのビデオメッセージを撮影し、将来的に遺言の内容でご兄弟が揉めるリスクを回避するお手伝いもさせていただきました。
結果
ほどなく、Bさんはお亡くなりになりました。
当事務の司法書士が執行人となり、遺言を執行するとともに、ビデオメッセージをご兄弟の皆様に見ていただきました。
生前、Bさんは相続をめぐってご兄弟が揉めないか大変心配されていましたが、法的にしっかりした公正証書遺言とビデオメッセージの効果もあり、大きなトラブルもなく遺言の内容通りに相続を終えることができました。
そして、当初、険悪だったご兄弟の関係性も、この遺言やビデオメッセージを通じて改善し、いまではお母さまの法事に皆様が集まるような関係性にもどっています。
